その見分け方は焼き物の産地 日本が誇る三大陶磁器

有田焼大皿の写真 有田焼のあんなことやこんなこと

日本が誇る「三大陶磁器」知っておこう!「美濃焼・瀬戸焼・有田焼(伊万里焼)」について!!

日本人の多くが好きな「焼き物」。

大切な人への贈り物として、また人生の節目の記念品としても大変重宝されています。

今では日本の焼き物の技術は世界一と称され、美術品として貴重な焼き物も多数あります。

そんな日本の焼き物の歴史は大変古く、縄文時代の縄文土器は世界最古の土器ではないかと言われるほどです。

しかし、今日本人が好む焼き物の多くは中国や朝鮮の影響を受けてきたと考えられています。
飛鳥時代に朝鮮半島から伝わってきた「ろくろ技術」と「窯焼き技術」によって日本の焼き物は飛躍的に進歩しました。

特に窯焼きの技術が伝わった影響は大きく、1000度以上の高温で焼き物を焼くことで水漏れをせず壊れにくい焼き物が作れるようになったのです。

こうした技術は当時政治や文化の中心であった関西地方に伝わり、都が移ったり権力者が変わることで日本全国に広まっていきました。

では現在、日本国内でも有名な焼き物の産地というのはどこなのでしょうか?

そこでここでは、日本の有名な焼き物の産地についてお伝えしていきましょう。

その見分け方は歴史(成り立ち)や産地で!日本が誇る三大陶磁器とは??

俗に「日本三大陶磁器」と呼ばれる焼き物は、美濃焼・瀬戸焼・有田焼の三種類だと言われています。

美濃焼は、岐阜県の美濃地方で作られている焼き物でとても歴史が古く、平安時代から灰釉陶器が焼かれていたそうです。

そんな美濃焼の産地である岐阜県の隣である愛知県・瀬戸地方で作られているのが瀬戸焼です。
一般的に焼き物のことを「瀬戸物」と呼ぶように、瀬戸焼は「より多く、より安く」をモットーにして戦後特に発展しました。今ではそうした生産方式に終止符を打ち、より芸術性の高い瀬戸焼が作られています。

こうした瀬戸焼の磁器技術の流れを汲んでいる焼き物の産地が九州・佐賀県の有田焼です。有田焼は、戦国時代の朝鮮出兵引き上げの際に朝鮮半島から一緒に連れて来られた陶工により発展しました。美しい色彩の陶磁器で、瀬戸焼の陶工に磁器技術を伝授したのも有田焼の陶工だと言われています。

このように、日本には世界に誇る技術力で創り上げてきた焼き物の産地があるのです。

焼き物の産地の画像

産地によって、見た目も手触りも全然違う! 日本の代表的な焼き物

古伊万里の画像

●有田焼…佐賀県

●九谷焼(くたにやき)…石川県

1655年、有田で焼き物を学んだ後藤才次郎が窯を築いたのが始まりといわれています。久谷五彩といわれる緑、黄、赤、紫、紺青を使った色絵磁器はとても華やかです。
江戸時代に加賀百万石と謳われ、絢爛豪華な文化を発展させた石川県では、茶器などの名器が九谷焼でよく作られています。九谷焼の特徴とは、色鮮やかな絵付けにあります。絵画的な絵付けの華やかさが特徴として挙げられ、その起源は世界、とくに中国の陶磁器文化の影響を受けています。模様の特徴が有田焼に似ているのは、九谷焼が有田焼から伝わってきたからだという説があります。

●美濃焼(みのやき)…岐阜県

奈良時代の須恵器窯から始まったという説もあれば、室町時代末期に瀬戸工人が美濃に移住したことが起源という説も。素朴で大胆な絵柄の「志野」、薄手で上品な「黄瀬戸」、紋様が特徴的な「綾部」が有名です。

美濃焼の画像

●信楽焼(しがらきやき)…滋賀県

奈良時代から続く古窯といわれています。狸の置物がとても有名ですが、粘土に含まれる長石などの成分をそのまま活かして焼くため器の表面に白いつぶつぶが見えることが特徴です。

信楽焼の狸の画像

●萩焼

灰釉薬を主に使用する落ち着いた風合いの萩焼は、わびさびの精神を好む茶の湯の世界で愛される焼き物として人気があるようです。萩焼の特徴は、磁器ではなく陶器としての温かみがあります。絵付けはほとんど行わないそうです。他には胎土を作る上での素材に違いがあるそうです。