佐賀県有田町の名所泉山磁石場のご紹介

有田焼

日本の有田焼は焼き物の中でも特に有名だということは、多くの人に知られております。ですが、有田焼の原料となる陶石の採掘場やその歴史について良く知っているという人は、今まではそれほど多くなかったのではないでしょうか。日本の紀行・教養バラエティ番組であるブラタモリで紹介されてから、興味を持ち次回の旅の目的地にと考えている人も中にはいるかと思われます。

日本磁器の起源 泉山磁石場

泉山磁石場は日本磁器発祥の地であり、ここから陶磁器で有名な有田はここから始まったと言われています。時代は7世紀初頭に遡り、李参平という朝鮮人の陶工らによって泉山で陶石が発見されたことがこの場で採掘を始める切っ掛けとなりました。そして、ここでは良質な陶石が安定して採れるということが判明すると、佐賀藩によって本格的に焼き物作りが始まったのです。これが有田焼の誕生に繋がることとなります。その後有田は、発展を遂げ日本中の陶磁器愛好家に愛されることとなりました。現在では泉山磁石場での採掘はほとんどされていませんが、国指定史跡として多くの観光客が訪れています。

磁石場へのアクセス

旅の番組でもあるブラタモリは、比較的アクセスの良い見どころを紹介していますが、佐賀県有田町の泉山磁石場も例外ではありません。JR佐世保線の上有田駅から徒歩で約15分と駅から歩いて行くことが出来ます。現在はほとんど採掘を行っていないとはいえ、掘り続けられた山の姿は訪れる人にとっては奇観とも言うべき姿として捉えられています。

石場神社

磁石場まで行ったのなら、是非訪れていただきたいのが石場神社です。ここにはかつて、作業の安全性を祈願して採掘をした後の穴に神様が祀られていたと言われる場所です。遠い昔に泉山で初めて陶石が発見されてからの歴史の流れを感じることが出来るのではないでしょうか。

有田町の名所

佐賀県有田町でもうひとつ有名なのは、毎年ゴールデンウィークに行われる有田陶磁器まつりです。このお祭りは、毎年100万人以上の人が訪れて賑わうことで有名ですが、実は秋にも陶磁器まつりが行われているということをご存知でしょうか。11月に行われる秋のお祭りで数々の陶磁器と同じように訪れる人の目を楽しませてくれる紅葉は、特筆すべきものがあります。 泉山磁石場でも、秋には木々が紅葉し周りの奇観とのコントラストが美しいですが、是非有田町のシンボル的存在として知ら国の天然記念物にも指定されている、樹齢約1,000年、高さ30.5mの泉山弁財天の大銀杏を訪れてみてください。秋には銀杏の葉が一斉に黄金色に色づき、夜になると美しくライトアップされて道行く人々を幻想的な世界に引き込みます。 有田町では観光名所を案内してくれる地元のガイドさんがいます。ブラタモリで紹介された名所の案内や地元の人ならではの穴場等の紹介や、裏話等を楽しく聞きながらツアーを体験することが出来るのです。有田焼や有田町を訪れてみたいというのなら、是非自分流のブラタモリを実現してみてはいかがでしょうか。

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