佐賀県有田町の名所 樹齢1千年の公孫樹についてのご紹介

有田焼

有田焼で有名な佐賀県有田町は、日本の磁器発祥の地として有名です。佐賀県有田町の街並みを縦断するように走る県道281号線から少しはいったところには、弁財天を祀る有田・泉山弁財天神社があります。有田・泉山弁財天神社境内の広場には国内でも有数の巨木が立っているのをご存じでしょうか。

有田町の天然記念物

この樹齢一千年の大イチョウは、有田の大公孫樹という名前で地元民に親しまれていて、その姿を一目見ようと多くの観光客が訪れる国に登録されている天然記念物です。大正15年に国の天然記念物に有田のイチョウが登録されましたが、この木はさが名木100選にも選ばれていてそちらでは有田・泉山弁財天神社境内にあることから弁財天のイチョウという名で登録されています。

巨大な公孫樹

登録されている名は異なりますが、どちらも同じ木のことです。 この有田の公孫樹は、幹囲9.3m、高さ40m、根回り12m、枝張り東西31mほどあると言われています。全国的にみると有田の大公孫樹よりも大きい幹囲10mを超すイチョウは珍しくないようですが、単幹でこれだけの太さを有するものは数少ないようです。比較的、住宅が密集している地域に立っているので、横に伸び始めた枝は早めに切り取られていたことが予想されますが、これだけの大木でありながら、横に大きく枝分かれしていないのも珍しいと言われています。

有田を見つめてきた大木

大公孫樹下には今でも口屋番所跡が残っていますが、江戸時代には口屋番所に佐賀藩の役人が常駐していて、有田町の特産である陶器ややきものが不正に持ち出されていないかを厳しく取り締まっていました。さらに、文政11年には、有田町を大火が襲い、町が焼き尽くされたこともあります。この大火で町が焼き尽くされた中、唯一焼け残った木造建築物が有田の大公孫樹の隣にあった池田家だったと言われています。昭和54年には、有田町の町の木にイチョウが選ばれました。 忘れてはいけないのが、11月の中旬から下旬頃にみられる紅葉です。東西に31mも伸びている見事な枝全体の葉が黄色に染まります。天気の良い日には、透き通るような青空に鮮やかな黄色が映えるので、日本一のイチョウといってよいほどの見事な巨木が紅葉した姿に圧巻されることでしょう。 また、高さ40mというその高さから、屋根の上にそびえたつ姿が遠くからでもはっきりと見ることができます。秋になると境内の広場内が辺り一面が黄色い落ち葉で絨毯のようになり、子供が落ち葉をしゃくしゃくと楽しそうに踏みしめている光景も見られます。

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