佐賀県有田町の名所 歴史と文化の森公園にある花炎のご紹介

有田焼

陶器の町として有名な佐賀県有田町の名所「歴史と文化の森公園」をご存知でしょうか。1996年7月から10月まで開催された「ジャパンエキスポ佐賀’96 世界・焱の博覧会」に併せ有田町の歴史・文化のシンボルとして整備され、平成9年4月オープン以来近隣の住民から愛されています。

炎の博記念館

総面積27ヘクタールの敷地を誇る公園には、クラシックなどの音楽イベントが開かれる文化ホールや、全国的に有名なイベントなど、多目的に使われるコンベンションボールのある「炎の博記念堂」が建っています。

花炎

その周囲には芝生が広がる大きな広場・冒険の森・憩いの広場・匠の広場と呼ばれるゾーン分けされた公園があり、子供たちが一日楽しむことができる公園です。 入り口にある、噴水広場には大阪万博の太陽の塔で有名な岡本太郎さんがデザインしたモニュメント「花炎」があります。モニュメントの周りが花の形をした噴水で、駐車場からすぐ近くにあるため、公園のシンボルとして訪れる人たちを出迎えてくれます。

岡本太郎

岡本太郎さんと言えば、最も有名な日本の芸術家の1人。芸術のことは良く知らないという人でも、一度は名前を耳にしたり、作品は何度も目にしていると思います。もっとも有名な作品「太陽の塔」の奇抜なイメージや、絵画作品の独特な配色、奇抜な形のオブジェなどを連想されるのではないでしょうか。 単なる奇抜な作品を作る芸術家ではなく、岡本太郎さんは芸術の枠を大きく超え、観る人たちに生きる意味を考えさせてくれました。また、強烈なインパクトを放つ作品のみならず、破天荒な性格で知られていて、その言動は様々な形で注目を集めて、テレビ番組にも多数出演されていました。生涯に渡り、多くの代表作を作り上げ、1996年急性呼吸不全で惜しまれながらこの世を去りました。

次の未来へ

そんな岡本太郎さんの遺作としても知られている「花炎」は万博のテーマである「燃えて未来」のシンボルです。モチーフは女性の身体とされており、独創的な形は観る人を惹きつけ、見る角度によってその形が変化するためいつまでも見ていることができます。 黄金色に統一された花炎を「炎の博記念堂」を背景に眺めてみると、髪が炎のように揺らめいた女性が、未来に向かって祈っているように見えます。駐車場側を背景に眺めると、女性のなまめかしい身体が表現されているように見え、どことなくエロスを感じるのではないでしょうか。芝生側を背景とした際には、女性の乳房を模ったように見えるかもしれません。見え方は千差万別です。様々な角度から眺め、どんな形なのかを想像してみるのも面白いでしょう。 形だけではなく、その大きさも驚かされます。炎が天に向かって燃え盛っているかのような大きさは、インパクトがあります。まさに「芸術は爆発だ」で有名な岡本太郎さんの作品らしいモニュメントです。陶器の町として有名な有田町に来訪された際には、歴史と文化の森公園で岡本太郎さんの芸術作品に触れてみるのも良いのではないでしょうか。

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