皇室・将軍家献上の流れを組む色鍋島の名門 虎仙窯ってどんな窯元?

職人・窯元・会社

虎仙窯とは江戸初期より皇室や将軍家への献上品として愛された色鍋島を現在も制作しており、有田焼高級ギフト専門店である「jtopia」では染錦と呼ばれ、極細の筆致と虹の七色に似た多色を用いて対象を描き上げる日本日の極地と呼ばれる虎仙窯の青木妙子さんの作品を数多く取り扱いしています。虎仙窯は現在まで400年の歴史を持つ鍋島藩専属藩窯の系譜であり、染錦と呼ばれる最も困難な陶芸技法の名手で機能性と美術品の風貌を兼ね備えた風雅なる器の数々が特徴です。

有田焼の最高峰 鍋島焼

jtopiaでは虎仙窯で制作された数々の有田焼を取り扱いをしていますが、その中でも特に人気が高いといわれているのが鍋島焼といわれています。鍋島焼にはいくつかの種類があり、代表的なものとされているのが鍋島染付、鍋島青磁そして色鍋島となります。この色鍋島とは藍色の呉須で下絵を描いた上で本焼きを行い下絵を焼き付けた上で赤色や黄色、緑色の3色を用いて上絵をつけたものを指します。 基本的に銀色や金色は一切使用せず、この限られた3色で様々なデザインを施すことが最大の魅力の一つだといわれています。この色鍋島の特徴の一つである上絵の際に描かれた藍色の輪郭線は限られた色の中でも特に色鮮やかに存在感を表しており、日本磁器の最高峰としてもその美しさは国内、そして海外からも高く評価されているほどです。 色鍋島などを含めた鍋島焼は将軍家献上品として用いられていたこともあり、大名道具としての品格や風格を保つためにもたくさんの決まりごとがありました。例えば器形が木杯型であることが基本であり、城内での使用をはじめ食生活用品の比率が高かったことからほとんどが会席膳用の食器となっています。

鍋島焼の歴史

1670年代以前のものは見込みが浅く全体に扁平な形になっていることも特徴の一です。 器形の他にも大きさが予め決まっていたことや、将軍への献上品や大名への贈答用として作られているので高台が最初から高く作られていました。高台には規則正しい文様があることが必須で、1670年代以降は櫛歯文が一般化するようになります。高台に寸分の狂いなく櫛の歯のように等間隔に描かれた文様は、描きはじめから終わりまで見分けが一切つかないほどの精密さだといわれています。そして規則正しい裏文様も非常に美しく、色絵の下には下絵線と呼ばれる呉須線があることも特徴です。 基本的に成形は非常に丁寧であり形状が緻密でありますが、これはろくろ細工によって行われ削り出しによる丸物成形や、型にかぶせる型打ち成形の2種類があります。いずれの成形法によっても成形は非常に緻密であり、一分の歪みがないことが求められました。

格別のご贈答に

このように鍋島焼は将軍家への献上品としての役割を持っていた焼き物であったことから、当時は器形や大きさなどが厳格に決められていた歴史を持ちます。しかし現在は日常生活でも気軽に用いることが出来るようにするためにも、茶碗や湯呑、マグカップや焼酎グラスなど様々な用途で使用することができるように形を変えて作られているようになっています。 しかし時代を超えても品質の高さは変わらず、長く大切に使用することができる品物として結婚式の贈り物や、長寿祝いや還暦祝い、金婚式の贈り物などで用いられるようになります。

鍋島焼作品の一覧

jtopiaでは日本を代表する窯元の商品を、それぞれの窯元の特徴や製作者の魅力などを詳しく紹介しながら、高品質の作品のみを厳選して取り扱っております。 ギフトページでは人気のジャンルを、器の種類や用途に合わせて選びやすく紹介しております。また、有田焼を筆頭に全国津々浦々の伝統工芸品の作家を紹介するページも用意しておりますので、鍋島焼、工芸美術に興味を持たれた方は是非一度当店へお越しください。

最大級の鍋島焼専門店|虎仙窯青木妙子作品

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