伝統工芸品・民芸品

日本最南端のエキゾチックな焼き物 沖縄やむちんの歴史と特徴

やちむんの歴史も古く、1616年ごろ朝鮮人の職人の指導の下沖縄にその伝統製法の原型が伝来しました。やちむんとは沖縄の言葉でぽってりと力強いというニュアンスがあり、その名の通りこの焼き物は分厚くダイナミックで、そこに大胆な絵付けなどが施されるのが特徴です。
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京焼とも関係あり?丹波立杭焼の歴史と特徴

丹波立杭焼の歴史・発祥は、平安時代末期から鎌倉時代のはじめにあります。桃山時代までは窖窯が使われていたのですが、慶長の頃に登窯が使われ始め、この時代からとり入れられた蹴りろくろと一緒に伝統技術が現在に引き継がれています。 壺やすり鉢などが主な製品として愛されていましたが、江戸時代の前期に入ると茶碗や茶入、水指などが作られるようになり、その後篠山藩の保護育成により多くの名工が腕を競うことで、丹波立杭焼の名をさらに高めたのがおおまかな歴史です。
赤膚焼

赤膚焼の歴史と特徴

奈良県には赤膚焼という焼きものがあり、この始まりというのがはっきりしていないのですが、安土桃山時代の豊臣秀吉などが行っていた茶道などが、広がって秀吉の弟である秀長が、当時の郡山城主として土地を治めていたところに、職人を呼んできて茶道具を作らせたのが起源という可能性があるとされています。当時は武将などが功績を治めた褒美の品として、茶道具というものは大変重宝されていたと言われているのでその点でも大切なものだった事が伺えます。
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戦国の巨魁 黒田官兵衛とも関係あり!高取焼の歴史と特徴

高取焼の歴史を語るには、1606年にまで遡ります。慶長11年、黒田長政が朝鮮陶匠の八山を連れ帰り、鷹取山の麓に窯を築かせたのが始まりとされています。この場所が永満寺宅間で、今の福智町のことです。 当時は織田信長が掲げた御茶湯御政道がきっかけで、政治と茶陶に密接な関係がありました。戦功のある大名には貴重な茶陶を与え、それが一国の価値と同等とも言われていたような時代です。そのため貴重な茶陶には政治的な価値や強さがあると考えられており、優秀な技術を持つ朝鮮の陶匠たちが挙って日本の武将たちに招聘されていた事実があります。
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歴史はあるけど案外ポップな焼き物 福岡上野焼

上野焼は、豊臣秀吉の朝鮮出兵の引き上げ時に、肥後熊本藩初代藩主の加藤清正が連れて帰った朝鮮陶工・尊楷が基礎を作った陶器です。上野焼は江戸時代には、茶道具を作成する窯元として「遠州七釜」にも数えられるほど、茶人に愛されました。
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唐子が可愛い三川内焼の歴史と特徴!

日本には実に様々なやきものが誕生してきていますが、なかでも三川内焼(みかわちやき)は非常に芸術的で美しい見た目をしているのが特徴です。今回はそんな三河内焼がどのようにして誕生したのか、またその魅力についてなどを詳しく紹介していきます。
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備前焼と似ている?唐津焼の歴史や特徴

唐津焼は佐賀県唐津市を中心として作られている陶器で、国の伝統的工芸品に指定されています。ざっくりとした粗い土を使用した素朴な風合いが特徴で、草花や動物、文様などをシンプルに描いた絵唐津が代表的です。釉薬や製法はさまざまで主に日用雑器を生産しているため備前焼と形状は似ていますが、備前焼は釉薬や絵付けをせずに高温で焼くことから双方の違いは一目瞭然です。
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モダンな食器が盛りだくさん、波佐見焼のすべて

波佐見焼は、大衆向け陶磁器の生産に向いており、江戸時代から連房式登窯で生産してきたという歴史があります。その特徴は、陶磁器の中でも安くて丈夫というものです。また、大量生産する時には、個体差が少ないというのは必要な要素であり、波佐見焼は個体差が少ないので、新しい物を作って多くの人々に使ってもらいたいというニーズに適しています。
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田んぼの土から生まれた備前焼の歴史と特徴

備前焼は、岡山県備前市で焼かれる焼き物です。歴史は古く古墳時代に朝鮮から伝わった「須恵器」が発展したものといわれています。
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湯どころ大分の焼き物 小鹿田焼の歴史と特徴

小鹿田焼と書いて「おんたやき」と言いますが、大分県日田市の皿山付近の小鹿田地域で作られる事からその名が付きました。昭和時代の思想家、柳宗悦が「日田の皿山」にて「世界一の民陶」と絶賛した代物である上に、1995年に国の無形重要文化財に指定されており、伝統工芸品として歴史ある品物と言えます。小鹿田焼の正式な発祥年数は現代に至るまで特定されていませんが、江戸中頃の1705年~35年の間に現在の福岡県にある小石原から現地に招かれた柳瀬三右衛門と、彼を招いた日田郡大鶴村の黒木十兵衛により創始されたと考えられています。 その為、小鹿田焼には柳瀬三右衛門がもともと住んでいた福岡にあった小石原焼の特徴が色濃く出ており、流派的には分流に当たる事がポイントです。
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