成人式の振袖を祖母や母親から受け継ぐという方も多いと思いますが、そんな中で高級品とも言われる総絞りの振袖を着ることになった方もいるのではないでしょうか。
しかしネット上には総絞りの振袖に対して「ダサい」という声もあるため、着るかどうか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、総絞りの振袖がダサいと言われる理由を解説し、自分好みに着こなすコーディネートもご紹介します。
▼この記事に書いてること
他にも、総絞りの振袖の値段が高い理由やクリーニングにかかる値段の相場、結婚式に着ていくことはできるのかなどもご紹介します。
・おばあちゃんから着物を譲り受けたけど着ることがない
・引っ越しを機に着物や骨董品を処分したい
・有名ブランドの着物を適正価格で売りたい
など、処分しようと思っても
どこに持っていけば良いのか分からないですよね？
しかもネットで検索しても、
「どこが信頼できる業者か分からない！」
と思いませんか？
そんなあなたには、福ちゃんがピッタリ。
最短1分の簡単ウェブ査定に申し込むだけで
・自社オークションがあるから高額買取が可能
・プロの査定員による適正価格での査定
・買取実績800万点以上だから安心
また、出張査定・宅配料すべて無料で、
しかも、査定額に納得できない場合は全て返品可能。
まずは無料で着物査定をしてみませんか？
総絞りの振袖とは？
総絞りの振袖とは、布地全体を絞り染めという技法で染めた振袖のことです。
絞り染めは、布を糸でしばったり板ではさんだりすることで色が染まらない部分をつくり模様を作り出す染の技法の一つとなります。
布地を糸などで絞った部分には染料が入らないためそこが白く浮び上がり、立体感のある模様となるのが特徴です。
またこの絞り染めの作業は一つの着物に対して一人の職人がすべて手作業でおこなっていますが、総絞りの着物一着あたり約20万粒以上もの絞りが施されていると言われており、製作期間は一年以上もかかります。
成人式に総絞りの振袖はダサいって本当？
最近の振袖はカラフルな色使いや華やかなデザインなど、可愛らしさのあるものが多くなっています。
そのため、他の振袖と比べると総絞りのデザインは地味に見えてしまい「ダサい」と感じる人もいるようです。
成人式の話が出るようになってから、母の総絞りの振袖を着るとずっと決めていました。先日、祖母に実物を見せてもらい、友だちがあげている前撮り写真の振袖とは色使いも柄も明らかに違い、古臭く思われてしまうのではないか、浮いてしまうのではないか、ダサいと思われてしまうのではないかととても不安です。引用元：Yahoo!知恵袋-成人式の振袖について私は中3のときに母を亡くしていて、来年成人式を迎えます。 …
しかし成人式で総絞りの振袖を着用するのは、決してダサくはありません。
着物全体に絞り染めの模様が施された総絞りの振袖は、他の着物には感じられない豪華さと上品さがあります。
また職人の手作業で手間暇かけてつくられた総絞りの振袖には、手作りの温かみも感じられるでしょう。
もし総絞りの振袖が「今っぽくなくてダサい」「地味」と感じる場合は、足元には草履ではなくブーツをあわせるなど、小物に洋風なものを選んでレトロモダンな雰囲気にアレンジするのもおすすめです。
総絞りの振袖の値段相場
総絞りの振袖の値段相場は100万円～数百万円程度となり、人間国宝と呼ばれる作家や人気な作家の着物であれば1,000万円以上になることも。
総絞りの振袖は、すべて職人の手作業でつくられているため製作には多大な労力と時間が使われています。
そのため生産数が少なく、希少価値も高まっていることから値段相場も高くなっているといえるでしょう。
そこで最近ではこの高価な総絞りの振袖をもっと気軽に着用することができるよう、絞り染め風にデザインされたプリントの絞りも多く流通しています。
絞り染め風にデザインされたプリントの絞りは安価で購入することができますが、絞り染め特有の立体的な風合いや手触りはありません。
総絞りは高級・高いの？
総絞りの振袖は、高級な着物の中の一つです。
総絞りの振袖が高級である理由は、主に以下の3点にあります。
- 絞る工程はすべて一人の職人が手掛ける
- 一反あたり約20万粒もの絞りがある
- 製作期間は1年以上
- 生産数が少なく、希少価値が高い
総絞りの着物は、糸などで布地をしばって染色をおこなうことで全体に模様を作り出しますが、その作業は最初から最後まですべてを一人の職人がおこなっています。
またその絞りの数は一反あたり約20万粒もあると言われており、製作に要する期間は1年以上。
そのため生産数がとても少なく、今では希少価値も高まっていることから総絞りの振袖は高級品となっています。
総絞りの振袖に対する良い口コミ
インターネット上では総絞りの振袖に対して「ダサい」という声を見かけることもありますが、SNSなどで調べてみると実際は悪い口コミより良い口コミのほうが多くありました。
そこでここでは、実際にあった総絞りの振袖に対する良い口コミをご紹介します。
総絞りの振袖を成人式で着るにあたって「ダサいのでは」「地味で今っぽくない」などと不安に思っている方は、以下の口コミをみれば自信を持って着用することができるようになると思いますよ。
希少価値が高い高級品
総絞りの振袖は、絞り染めの工程がすべて職人の手作業でおこなわれているため高級で希少価値の高い着物となります。
総絞の振袖は、着たくても着れない方が多いと思いますよ。理由は高価だからです。また、絞りをする職人の数も年々減少しており、製造そのものが出来なくなっています。なので、市場に出回っている数も少ないため、非常に希少価値がありますよ。引用元：Yahoo!知恵袋-成人式の振袖について質問です。 – 式には祖母の総絞りの振袖を着ようと思うので…
値段相場が100万円以上かつ生産数も非常に少ない総絞りの振袖は、着物愛好家の方の中でもなかなか着ることができない憧れの着物のようです。
上品で豪華なデザイン
一つ一つ手作業で施された絞り染めの模様は、とても繊細で上品です。
総絞り､私も見ました!値段はねあがりますけど､やっぱりあの上品さに勝るものないですよね! 引用元：X-@gcym_____23
最近では、手頃な価格で絞り染めを楽しめるようプリントで絞り染め風の模様が施された着物もありますが、やはり手作業で作り出された立体感のある模様には高級感が感じられるでしょう。
また絞り染めの模様が全体に入っている総絞りの振袖は、見栄えがとても豪華です。
総絞りの振袖凄いな…単色なのにこの豪華さと華やかさ…総絞りならではだよな… 引用元：X-@minaseneko
総絞りの着物は、黒や赤、白などが基調となったシンプルな色味のものが一般的です。
しかしそのシンプルな色味ながらも、着物全体に入った細かな模様が華やかさを演出しています。
個性的でカッコいい印象を演出できる
総絞りの着物は、黒や赤、白などシックな色味が基調となっているものが多く、カッコいい雰囲気が好みの方にとても人気です。
また絞り染め特有の立体感のある模様は、他と被らない個性的な雰囲気を演出してくれます。
黒の総絞りの振袖も髪型もちょっと個性的ながら全部かわいい素敵 引用元：X-@shizuku_tea
緑にする言いよったけど結局 黒の総絞り で 帯が緑 真っ黒で かっこいい〜！！！ 引用元：X-@niku_miku
黒が基調となった総絞りの振袖に、ゴールドやシルバーなどの帯を合わせて豪華な印象に、また緑や赤などの派手な色味の帯を合わせて個性的でカッコいい印象にするのもよいでしょう。
総絞りの振袖を着る際のコーディネートは？
総絞りの振袖にはカラフルな色使いのものもありますが、黒や赤、白が貴重となったシンプルなデザインのものが一般的です。
そのため、帯や帯締めなどの小物や髪型次第で雰囲気を自分好みに変えることができます。
そこで以下に、総絞りの振袖のコーディネート例を系統別でまとめました。
| 系統 | 小物や髪型 |
|---|---|
| 個性的 | ・小物：シルバーの帯×赤い帯締め×黒の草履 ・髪型：きっちりまとめたシニヨン |
| モダン | ・小物：ゴールドの帯×赤の帯締め×黒のブーツ ・髪型：赤色のつまみ細工の髪飾り |
| かわいい | ・小物：白の帯×ピンクの帯締め×黒の草履 ・髪型：白やピンクの花の髪飾り |
※上記のコーディネート例は、黒が基調の総絞りの振袖を想定した小物合わせとなっています。
帯に関しては、振袖の格に相応しい袋帯を選びましょう。
基本的に成人式では自由なコーディネートを楽しんで大丈夫ですが、結婚式では新郎新婦の方々が主役であるためTPOをわきまえた装いを心がけることが大切です。
総絞りの振袖に関するよくある質問
総絞りの振袖は高価なものであるため、購入前には扱い方や着用ルールなどをしっかり理解しておきたいですよね。
そこでここでは、総絞りの振袖に関するよくある質問をまとめて解説していきます。
総絞りの振袖の購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
総絞りの振袖のクリーニングにかかる値段とは？
総絞りの振袖のクリーニングにかかる値段は、1万円～1万8000円程度が相場です。
絞りの着物特有の模様の凹凸は絞る工程の際にできる”シワ”のようなものであるため、クリーニングの際に使用する蒸気アイロンの熱で模様部分の生地が伸びてしまう可能性があります。
そのため総絞りの着物のクリーニング作業は難しく、他の振袖よりも値段があがったりプラス料金が発生したりする場合があります。
総絞りの振袖で結婚式に参加しても問題ない？
総絞りの振袖を着用して結婚式に参加することは、問題ありません。
総絞りの小紋の着物はカジュアルな装いとなるため結婚式には不向きですが、振袖は未婚女性の礼装にあたる着物となるため総絞りであっても結婚式で着用することに問題はないです。
絵羽模様（着物の裾で繋がる模様）が入っている総絞りの着物であれば、振袖以外の訪問着などの着物でも結婚式で着用することができます。
まとめ
今回は、総絞りの振袖について詳しくご紹介しました。
- 総絞りの振袖とは、布地全体を絞り染めという技法で染めた着物のこと
- 着物全体に絞りの模様が施された総絞りの振袖は、他の着物には感じられない豪華さと上品さがある
- 総絞りの振袖の値段相場は100万円～数百万円程度となり、人間国宝と呼ばれる作家や人気な作家の着物であれば1,000万円以上になることもある
- 総絞りの振袖のクリーニングにかかる値段は、1万円～1万8000円程度が相場
- 総絞りの振袖は、結婚式で着用することも可能
総絞りの振袖は、職人の手作業でつくられた希少価値の高い着物です。
ネット上では「ダサい」という声を見かけることもありますが、豪華で上品さのある総絞りの振袖はきっと成人式でまわりの人の目を引くでしょう。
これから成人式の振袖を決めるという方は、ぜひ今回の記事を参考に総絞りの振袖も検討してみてください。
コメント