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今右衛門の絵皿

記事: さすがJAPAN!生み出す技術が文化財!?有田の一大窯元「今右衛門窯の秘密」とは??

さすがJAPAN!生み出す技術が文化財!?有田の一大窯元「今右衛門窯の秘密」とは??

JAPANが誇る有田焼の三大窯元(柿右衛門・源右衛門・今右衛門)の一角をなす今右衛門窯!!ここでは他の有名有田焼ブランド(柿右衛門・源右衛門)との特徴的な違いって何?どこの美術館で直に見て回れるの?実際に購入するなら幾らぐらいの価格で取引されるの?についてまとめてみました!!

今右衛門窯ってどんな焼き物??

今右衛門窯ってどんな焼き物なの?他の有田焼有名ブランド(柿右衛門・源右衛門)と違った特徴をもつ「今右衛門窯の技術が引き継がれてきた歴史」と「今右衛門窯だから感じることができる魅力」についてご紹介します!!

今右衛門窯の技術は「佐賀藩鍋島の御用達」から始まった!!

今右衛門窯の絵皿

今泉今右衛門窯は歴史的に分類される鍋島焼の種類の中で「色鍋島」と呼ばれる「藍色の絵具(顔料)で下絵を描いて焼き、赤・黄・緑の色で上絵をつけた焼き物の伝統技術」を継承してきた窯元です!
この色鍋島を作る「今泉今右衛門」は佐賀藩の御用赤絵師を務めてきた家系でした!
特にその技術を後世に伝えるために「赤絵の絵付きの秘法技術」を今泉今右衛門に伝えたのが今右衛門窯の始まりだといいます!


http://www.school-imari.ed.jp/jouhou/kidssite/nabeshimayakinosyurui/nabeshimayakinosyurui.html

今右衛門窯の今泉今右衛門(いまいずみいまえもん)家は、日本で初めて赤絵付けの技法を取り入れたといわれる酒井田柿右衛門、絵付けの柄をインテリアやアクセサリーまでに発展、展開させた源右衛門とともに、「有田の三右衛門」と呼ばれ、有田焼の歴史において欠かすことのできない家系であるといえます。


http://www.aritayaki-fun.com/?page_id=591

今泉今右衛門窯は、360年という長い歴史を持ち、色鍋島の伝統技術を今日まで継承してきた。色鍋島。なんとも優雅な響きを持つこの色絵磁器は江戸時代、一切、市場に流通せず将軍家や宮中への献上品、他大名への贈答品だったという。


http://www.school-imari.ed.jp/jouhou/kidssite/nabeshimayakinosyurui/nabeshimayakinosyurui.html

色鍋島は、柞灰釉による青みのある釉薬に特徴があります。「色鍋島今右衛門」は、この柞灰釉による青みのある釉薬に染付の青、赤絵付けの赤、黄、緑、洗練された草花文様で構成された現代色絵の作品です。


https://www.imaemon.co.jp/organization/

現代の今右衛門窯でしか味わえない魅力は「黒はじき」の技術!!

「黒はじき」は鍋島(焼き物)を作るうえで用いられてきた「白抜き(印刷や染色で文字または模様の部分だけを白地で残すこと)の技術」の特徴です!
江戸期から存在していた技術ながら、あまり使われることはなかったみたいです!
この技術を用いて、色鍋島を作り上げてきたのが「今右衛門窯」流なんです!
ここが柿右衛門・源右衛門と比べて異なる特徴となってます!!


https://www.sxl.co.jp/

十四代が襲名以来こだわり続ける技法は「墨はじき」です。もともと江戸時代から色鍋島の技法の一つとして使われてきた技法ですが、主に地紋という背景の部分などに使用された、どちらかといえば脇役の技法でしたが、十四代はそれを主役の技法として復活させました。


https://norennoren.jp/index.php

今右衛門さんは「墨はじき」という技法を取り入れる。まず墨で文様を線画で描く。そのうえに染付や薄墨の絵の具をのせる。墨は膠(にかわ)で固めているので線画の部分だけ絵の具をはじく。焼成すると墨は燃えてなくなり、磁肌の色が白抜きされるというものだ。


https://www.sxl.co.jp/

「墨はじき」とは、江戸期から鍋島ではよく使われた白抜きの技法である。技法の手順としては、まず墨で文様を描き、その上を染付で塗る。すると墨に入っている膠分が撥水剤の役目をし、墨で描いた部分が染付の絵具をはじく。その後、素焼の窯で焼くと墨が焼き飛び白抜きの文様が現われるという、染織のろうけつとよく似た技法である。


https://www.imaemon.co.jp/ironabeshima/14daiimaemon/sumihazhiki.html

今右衛門窯の有田焼はどこの美術館で見ることができるの??

上で紹介した「歴史ある今右衛門窯」を見学できる代表的な美術館を紹介しちゃいます!!

今右衛門窯それ自体の歴史に加え、先ほど紹介した「黒はじき」の高度な技術も美術品から学ぶことができます!!

今右衛門窯の外観

今泉今右衛門窯:
 
370年の歴史を誇る今右衛門の窯元です!
現代の十四代目当主が「黒はじき」の技術をもって作り上げた作品を多く見ることができます!
場所:佐賀県西松浦郡有田町赤絵町2-1-15
営業時間:8:00~17:00
定休日:第1日曜日、12/30~1/5、8/15~16


https://www.arita.jp/shop/post_106.html

皿山通りにある色鍋島の伝統を受け継ぐ今泉今右衛門窯です。人間国宝の当代の作品のほか窯制作のものなどすばらしい作品が陳列、販売されています。また、皿山通りに面した屋根瓦が赤く染まっていますが、これは江戸時代鍋島藩が技術の漏えいを恐れ二階で赤絵付けをした名残といわれているそうです。歴史を垣間見る一見の価値ある屋根です。そばには今右衛門古陶磁美術館もあります。


https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1121509-d1425062-Reviews-Imaizumi_Uemon_Gama-Arita_cho_Nishimatsura_gun_Saga_Prefecture_Kyushu.html

有田の街の中に、今右衛門の窯元と美術館があり、どちらもすぐ近くです。美術館は行程や、代々の作品なでも飾ってあり、一見の価値 ありです。入館料は300円です。小さいですが、入口のところにショップがあり、一年12ヶ月の季節の鍋島の植物が描かれた丸絵葉書がありましたので購入して家に飾り楽しんでいます。


https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1121509-d1425062-Reviews-Imaizumi_Uemon_Gama-Arita_cho_Nishimatsura_gun_Saga_Prefecture_Kyushu.html
今右衛門古美術館の画像

今右衛門古陶磁美術館:
歴代の今右衛門によって収集された作品を展示している美術館です!
古伊万里や鍋島、歴代今右衛門の作品などが見られます!特に鍋島藩の御用達で作られた鍋島コレクションの数は国内有数を誇っているそうです!
場所:佐賀県西松浦郡有田町赤絵町2-1-11
営業時間:9:30~16:30
定休日:月曜日、年末年始


https://www.arita.jp/spot/post_14.html

ゴールデンウィークに伺いました。他の作品とは違い、墨はじきが特徴です。ゆっくりと各部屋の作品を鑑賞させていただきました。海外の大統領へのお土産品として納められており、歴史を感じることができます。


https://www.jalan.net/kankou/spt_41401aj2200024029/kuchikomi/?screenId=OUW3701

どの作品にも感銘を受けます。作品及び器はやはり厳選に厳選された良い土をそのものが持つ最高の状態で使用し、繊細な模様が施され、妥協なしの作り手の想いが1皿1皿に込められているのがわかる。中でも「墨はじき」の器が好みである。


https://www.jalan.net/kankou/spt_41401aj2200024029/kuchikomi/?screenId=OUW3701

今右衛門窯を購入するなら幾らぐらいの価格なの??

実際に今右衛門窯の作品を購入されたいと考えてる方に、だいたいどのくらいの価格で販売されいるのかについてお伝えしていこうと思います!!

「ヤフオク」で紹介されている今右衛門窯の花絵の湯呑です!
一子相伝の秘法として受け継がれてきた赤絵(赤・黄・緑の上絵)の調合・技術を駆使して作られた一品です!


https://auctions.yahoo.co.jp/

オークションの中古値段で1000円から値段が決定されることになってます!基本的に品切れ状態が続く「今右衛門窯の作品」はネットでは購入できないケースが多いみたいですが「中古のオークションサイト」では購入できるみたいですね!

ただ重要なポイントとして、ネットでの「中古品の購入」はニセモノも多く混入されていることが多いようなので注意してご利用くださいね!!

有田焼専門店JTOPIA

有田焼のプラチナぐい呑み

「JTOPIA」で紹介されている染錦で作られた有田焼になります!デパートでは販売されない限定品を多く取り扱っています!

「黒はじき」の技術を継承した作品ではありませんが、現今右衛門先生が絵付けに導入されている「プラチナ彩の技法」を活用されている芸術品です!

作家の藤井錦彩先生も著名な窯元さんです!

上に挙げたプラチナ彩の作品は現在品切れ状態になってますが、白金色の幻想的な色合いを感じれる藤井錦彩先生の「プラチナ彩を導入した有田焼」はその技術において、十四代今右衛門先生と並んで注目が期待される窯元さんです!