知られざる有田焼窯元 宝泉窯ってどんな窯元?
有田焼が持つ作品としての美しさや清潔感を実用性にも活用しているのが宝泉窯が手がける作品の特徴であり、日々手に取り料理などのあらゆる場面で使用する事を前提にしているため、歴史ある有田焼が身近に感じられるきっかけになりますし、手に触れて親しむ機会も自然と多くなります。 一言で磁器と言っても様々な種類が存在していますが、有田焼が有する特徴として挙げられるのが発色の良さやグラデーションの美しさであり、発色やグラデーションが美しいのは色を与える素材が美しいためです。
ユニークなおろし器
透明感がある白色の磁器であるが故に作った色が理想的な状態で磁器の表面上に表現できるのですが、特有の透明感が美しい白色の素材を活かした作品が作られています。 日常生活に密着した作品作りを意識している宝泉窯だからこそ手がけられているのがおろし器で、丸みを帯びた形状は有田焼ならではの風合いによりますます優しさが感じられる様相です。しかも、色を与えた時に優れた発色をする艶がある表面は食材などが触れた時にもこびり付く事を防いでくれる良い働きをしてくれるため、素材を削っていくおろし器との相性に優れています。 また、しっかりと焼き上げられて完成される磁器なので耐久性が強く、突起の部分に食材を当てておろした時にもきっちりとおろす事ができますし、磁器なので指などへの負担を心配する必要もありません。 使用に際して指などに対する負担を心配する必要が無い事により子供と一緒に作業をする事も容易になる上に、子供の頃から歴史のある伝統的や磁器に触れる機会も与えられます。 そして、艶と光沢感がある素材を十分に活用して作られている作品なので、食材をおろした時には食材が持つ繊維が絡まったり目詰まりが生じない上に、おろした食材を他の容器に移す際にもスムーズに移せます。
日用食器の窯元
そのようなおろし器を使用しておろした食材や、調理して完成した料理を盛り付ける時にも適している磁器も宝泉窯から展開されていて、あらゆる料理や用途に使い勝手が良い大きさと形状をしている楕円形のお皿は、有田焼特有の丸みを活かした装飾が施されています。 お皿の縁の部分には段差も設けられている様子から汁気が多めの料理を手がけた時にも難なく盛り付ける事ができますし、盛り付けた料理を食卓に並べる際にも円滑です。 有田焼が持つ優しい曲線を強調させるようにして施されている装飾に関しては内側と外側で2本のラインが描かれていて奥行きが楽しめるのに加え、2つの線の間には緑が印象的な葉の模様もデザインされています。 葉の模様と線の両方に共通するのは特有の淡い色である様子で、しっかりとデザインが装飾されているものの料理を強調させつつ食卓に彩りを与える事が可能です。 他にも3人分の料理が十分に盛り付けられるほど容量が大きな器も展開されており、家族が多い方の普段の食事に使用するのはもちろん、大勢の人々が集まる特別な時にも宝泉窯の磁器が使えます。