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記事: 世界最大級の陶磁器メーカー、ノリタケについて

世界最大級の陶磁器メーカー、ノリタケについて

 ノリタケと聞いて数多くの食器を手掛けているメーカーであると考える人が多いことでしょう。多くの人がその食器を目にしたことがあるはずですが、なんとその歴史は1世紀以上にもさかのぼるといわれています。日本製のものでありながらも、欧米でも多くの人に愛され、その理由には歴史や食器づくりへのこだわりが込められているといえます。

 そもそもノリタケはどのようなメーカーなのかというと、欧州の文化の一つにディナーセットと呼ばれるものがありましたが、これを日本で初めて製造したメーカーです。その始まりは白磁陶器やボーンチャイナの白にこだわっていることが原点と言われていて、これまでの歴史の間に重ねられてきたデザインや職人技を、財産として継承し続けているといえます。材料の開発から始まり、デザインや成型、絵付けなどのすべての工程を自社で行っていることが、モノづくりへのこだわりの一つです。このこだわりのすべてが、多くの人にノリタケの食器が愛されている理由の一つと言えるでしょう。 1904年に愛知県にある村に日本陶器合名会社と呼ばれるものが設立されました。これは近代的な設備を整えた工場であり、この村の地名が則武であったことから、ノリタケというブランド名が生まれました。1914年に日本で初となるディナーセットが完成し、欧米でも絶大な人気を誇り、なんと日本の外貨を獲得することにも貢献したほどです。日本の洋食器の歴史といっても過言ではないのです。 ノリタケの食器と聞くとボーンチャイナシリーズを思い浮べる人も多いかもしれませんが、ボーンチャイナとは18世紀のイギリスで始めて作られた磁器の一種です。1914年に日本ではじめてのディナーセットを完成させましたが、その後1932年になると、日本ではじめてボーンチャイナの開発に成功したのです。白に大きなこだわりがあり、気品を感じさせるような温かみのある肌合いや清純な透け感、つややかな光沢が一つの特徴といえるでしょう。実は和食との相性も抜群であり、日本の伝統的な漆器などと一緒に使用しても全く違和感を感じさせることはありません。 洋食器でありながらも日本の食文化ともなじむことから大きな人気を呼び、なんとその柄は40種類を超えています。代表的な吉野と呼ばれる柄がありますが、これは桜の名所である吉野山から名づけられています。オリエンタルな唐草文様で表現されていますが、これは日本人が愛する桜への思いを表現しているのです。そのほかにもペルシャ風の花模様があしらわれた花更紗は気品のあるデザインで、世代を超えて人気を集めています。オデッサゴールドと呼ばれる柄は、ゴールドの文様に繊細なレース模様があしらわれ、ディナーウエアとして一式そろえる人も多く見られます。 現在工場の跡地には創業100周年を迎えてつくられたノリタケの森があります。ミュージアムや製造工程を見学することができるセンター、食器を使ったレストランやショップなどもあるので一度訪れてみるのもよいでしょう。