佐賀県有田町の名物 皿山踊りのご紹介
日本は世界有数の陶磁器生産国であり、その技術は古くから伝えられてきました。今や国内だけでなく他国にも愛好家がたくさんおり、日本を代表する産地として、知名度はずいぶん高くなっています。陶磁器の中でも特に有名なものとして瀬戸焼と美濃焼、有田焼の3つがあります。それぞれ伝統文化としても価値が高く、関連する催しものがいろいりと開催されています。そのなかでも有田焼の催しものは非常にユニークであり、毎年多くの人が楽しみにしている状況です。これは恒例の行事としてブランド力の強化にも役立っており、実際に見てみたいという観光客がたくさん訪れます。
皿山踊り
具体的には「皿山踊り」というものであり、その名の通り踊りの一種ですが他とは異なる点が多いです。単純に住民が集まって踊るのではなく、有田町で当番の区域を設けて競い合うというスタイルです。住人たちはプライドを持っており、独特の様相で見事に踊るので一見の価値があります。浴衣などの衣装は特に珍しくありませんが両手の先は決して普通とはいえません。皿をしっかりと持って舞い踊るという奇想天外な演出を見せてくれます。しかも単純に持っているだけでなく、それらを打ち鳴らす点が大きなポイントです。皿を打ち鳴らすというと甲高い雑音をイメージする人もいるでしょう。そのような不快な音ではなく、演奏に合わせて楽器を演奏しているような心地よさがあります。伴奏に使われている曲も名物となっており、一度聞くと忘れられないという人も少なくありません。
有田焼の祭り
具体的には「有田皿山節」という曲で、それに合わせて2千人ほどの人たちが踊り進む様はまさに圧巻です。さらに「有田チロリン節」という曲もこの催しものには欠かせません。こちらは昭和を代表する歌手が歌った曲であり、今やすっかりご当地の音楽として根付いています。大人だけでなく子供のチームもありますし、さまざまな会社も参加しているので地域活性化への貢献度は計り知れません。さまざまな団体が練り歩くことで、有田町に人々の想いによる熱気が蔓延した状況になります。コンテストのような楽しいイベントも実施されますし、多様な楽しみ方があることもポイントです。 観客として参加するだけでなく、自分が出場することも検討すると良いでしょう。ただし、出場したいなら事前にその意思を伝えておかなければなりません。そのため募集の告知を見逃さないようにすることも重要です。いつもは10月の中旬頃に行われるので、近づいてきたらインターネットなどでチェックすると良いでしょう。有田町には陶磁器にまつわる名所がたくさんあるので、観光の場合はそれらも見学するスケジュールにしておくのが定番です。たとえば文化館には歴史的に価値のあるものが多く展示されていますし、初心者にも分かりやすい企画が実施されていることも珍しくありません。このような一連の経験を通して、有田焼や陶磁器全般についての造詣を大きく深められます。