有田焼「弥左ヱ門窯」の伝統を受け継ぐアリタポーセリンラボってどんなブランド?
アリタポーセリンラボは、歴史ある名窯「弥左ヱ門窯」の流れを汲む人気のブランドです。有田焼の優美さと現代的なモダンを併せ持ったアリタポーセリンラボの魅力とは?
アリタポーセリンラボの歴史
初代弥左ヱ門(松本弥左ヱ門氏)が窯を開いたのは、1804(文化元)年で、200年をゆうに超える歴史のある窯元です。その歩みは順調ではなく、二代目の時に天保の大飢饉による景気の悪化で廃業を経験します。
三代目以降も銀行業や有田焼輸出業などの事業を展開し、有田焼の製造とは離れていましたが、五代目弥左ヱ門が1957(昭和32)年に、取引先だった有田陶業有限会社から生産設備を譲り受け、ようやく念願の弥左ヱ門窯の再建を果たします。
そして、現七代目弥左ヱ門(松本哲氏)の代になり、有田焼を世界的なブランドにすべく、現代のライフスタイルに合わせた「アリタポーセリンラボ」を立ち上げ、モダンな有田焼「JAPAN」シリーズで高い評価を受けています。
有田ポーセリンラボの魅力
有田ポーセリンラボの魅力は、単色別のカラーヴァリエーションが豊富なところです。メインカラーに濃淡を付けて鮮やかな色彩を表現するデザイン感覚は特筆すべきものがあります。シリーズ別の商品も人気の「JAPAN」を筆頭に10シリーズがラインアップされており、選択肢が豊富なのも人気の理由でしょう。
アリタポーセリンラボ社長、松本哲(さとる)氏の新たな挑戦とは?
現当主の松本哲氏は、これまでの有田焼の枠に囚われない、さまざまな事業を展開しています。
その一つが、有田ポーセリンラボの商品をアウトレットで販売する「有田陶器市プレセール」。有田陶器市の期間中、有田ポーセリンラボの商品を30~50%OFFで購入できるので、陶器市にお出掛けの方にはチャンスです。
また、有田焼でランチを食べられるカフェ事業では、地元の食材をふんだんに使った料理を有田焼の器で提供し、贅沢なひと時を過ごせると好評です。
さらに斬新なのが、企業や自治体とコラボして、有田焼とはほど遠いイメージのキャラクター商品を製造していることです。「ハローキティ」(宝島社)、「新世紀エヴァンゲリオン」(セブンイレブン)、「おそ松さん」(佐賀県)などの商品が、雑誌付録やフェア景品として利用されています。
有田ポーセリンラボはどこで買える?
有田ポーセリンラボの商品は店舗、通販、有田陶器市で購入することができます。
まず、店舗では佐賀県有田町にARITA PORCELAIN LAB店舗の「アリタポーセリン旗艦店」があります。また、東京・大阪・福岡の有名百貨店やホテルで購入できるほか、パリやニューヨークの海外にも店舗があります。そのあたりは輸出業をやっていた名残かもしれません。
通販では、自社サイト「ARITA PORCELAIN LAB」をはじめ、楽天など大手通販でもアリタポーセリンラボの商品を購入することができます。
アリタポーセリンラボというハイカラなブランド名からも伺えるように、若い世代にも有田焼の魅力を伝えたいという、7代目松本哲氏の経営手腕に今後も注目が集まりそうです。
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