西郷どんといえば鹿児島!南九州の芸術「薩摩焼」の特徴とは!?

伝統工芸品・民芸品

NHKドラマ『西郷どん』が今年は放送されています^^!視聴率は始まったばかり(?)で未だ未だどうとも言えませんが^^; 今後の『西郷どん』は西郷隆盛に関するブーム(流行)への火付け役になっていくでしょうか^^!? そして今回のテーマは、その「西郷隆盛を生んだ鹿児島発の伝統的焼き物」になります!! 鹿児島は沖縄島を除き、橋で繋がっている日本列島の最も南に位置する場所!その地理的な特異性も相まって、(鹿児島は)日本を代表するものを含む「多くの県指定・(経済産業大臣による)国家指定の伝統工芸品(合わせると33品目以上)」を生み出してきました!! 国家により指定されている伝統工芸品は3品目「(今回ご紹介する陶磁器ブランド)薩摩焼・本場大島紬(ほんばおおしまつむぎ:1300年以上の歴史を持つ絹織物・着物)・川辺仏壇(仏教を深い歴史的つながりを持っている南九州、川辺で作られてきた豪華な仏壇)」です!! また他、鹿児島県により指定されている伝統工芸品は(2018年2月現在で)33品目あります!中でも、ユニークなのが大漁旗(意外にも鹿児島発の伝統工芸品:漁師たちが海(漁)へ出るとき、船上で掲げる旗)」といった感じでしょうか?? 様々な歴史とユニークさを持つ作品が鹿児島から「JAPANを代表する伝統工芸品」として鹿児島から生み出されてきました!今回は中でも、焼き物に関する記事がメインということで「薩摩焼(さつまやき)」と呼ばれる陶磁器についてご紹介させていただきたいと思います^^!!

薩摩焼の歴史って?

「薩摩焼」と呼ばれるブランドが登場したのは、慶長の役(1597年に起こった朝鮮との戦争)において、豊臣秀吉の命により戦に参加した島津義弘(島津家17代目の藩士)が現地から日本へ連れて帰ってきた朝鮮陶工(焼き物の職人さん)80人が今の鹿児島で焼き物を作っていったのが薩摩焼の発祥のきっかけとなったそうです!! その後、薩摩焼は鹿児島県のいたるところで独自にその産業を発展させ、1867年には「JAPANを代表する焼き物」としてフランスのパリ万国博覧会に出展されるまでになりました!今や有田焼(伊万里焼)・瀬戸焼・美濃焼・九谷焼・備前焼などと比較される焼き物ブランドの一角として存在感を示すようになりました!!

薩摩焼の作り方

薩摩焼の完成を目指すまでの工程には土作りや成形、焼成や絵付けが存在していて手がける作品により成形を行った後に、パーツとして取っ手を付けたり透かし彫りを追加で施す事もあります。 作り方で特徴的なのは分業制が導入されている事なので、各々の段階に特化した職人が存在しており土作りやろくろによる成形、絵付けを分業して行っています。 そのように作品作りを細かい段階に分けて分業している理由は、有している優れた技術力や独自性が強い情報が広まらないようにする事が関係していて、歴史の中では火入れを行う際に使用する薪を割る人や運搬する人まで細分化されていたほどです。

ろくろを使用して目的の器を目指して形を整えていく際には、型などは使用せずに全てが職人の手のみで進められていきますが寸法や重量、形が生み出される全てにおいて共通しています。 また、分業で各々が有している技術を駆使して作品作りをしていく際には作業に従事する場所も異なり、幕末を始めとし明治時代に至るまで活躍した十二代目が生み出した方法である透かし彫りをする時には、透かし彫りをする職人のみで構成されている部屋にて手がけられます。 透かし彫りは大きな磁器に対して小さくて細やかな模様を多く彫っていくので高い集中力が求められますが、作業をしている時間が長くなるほどに土の乾燥状態が顕著になっていくため、作業をする部分を除いて濡らしたタオルを当てたり袋を掛けるなどの工夫をしています。

細やかな作業を長時間にわたり続けていくからこそ高い技術を持っている職人でも集中力と技術力を必要とするので、有している実力を十分に発揮できるように透かし彫りを担当する型はもちろん、他の作業を担当する方も共通して手に取る道具は自身の手や使い方に合うように手作りしています。 尚且つ、透かし彫りをする時には目的の模様になるように彫っていくだけではなく、磁器は焼き上げると焼く前に比較して3割縮む事にも思慮しながら作ります。

薩摩焼に関して透かし彫りと同様に細かい作業内容である事として挙げられるのが絵付けであり、絵付けに関しても透かし彫りの時と同じく専用の部屋の中にて職人が作業を進めます。 薩摩焼が焼き上がった後に絵付けを担当する職人の所に運ばれていき、最初に金色の絵の具を使って作業を行った後に施したばかりの金色の部分に触れないようにしながら色々な絵の具を使用して細やかなデザインを施します。 絵付けの時に職人が手に取る筆は絵画などでは手に取られないほど毛先が細いタイプですし、これまでに多くの段階を踏みつつ職人が集中して作業を進めてきた物に対し筆を入れていくのでより緊張感が高い工程です。 こうした作り方で完成される作品は白色と黒色に分類されていて、白色の方は白色の陶土を用いて丹精に手がけられて表面上に細やかなヒビが見られるのが特徴です。 白色の陶土を使用して作られる方は位が高い方が使用する事例が多く、一般的に馴染みがあったのは黒色のタイプであり急須など日用品の多くが作られた歴史があります。

薩摩焼はどんな焼き物?特徴?白もん・黒もん?どんなブランドか?有名な窯元(作家)さんは?

では、ここでその「薩摩焼」と呼ばれる焼き物とは何なのか??その特徴について、白もん・黒もん、に触れながらご紹介していきたいと思ってます^^!!

黒酢と薩摩焼

白もん、黒もんって?

特徴:白もん(白薩摩)・黒もん(黒薩摩)を始めとする鹿児島で生み出されてきた薩摩焼ブランドについて! 400年をもつ薩摩焼ですが、代表的な作品として「白もん」と「黒もん」が挙げられます!しかしながら、薩摩焼はこの2種類にとどまりません!伝統に基づいて分類される系統としては6種類、堅野系、龍門司系、苗代川系、西餅田系、平佐系、種子島系が挙げられるようです!また、製品的な分類を行うと3種類、白薩摩(白もん)、黒薩摩(黒もん)、磁器に分けることができるようです(ただ今回の記事でもそうであるように、最初はメジャーなブランドとして白薩摩と黒薩摩のみを押さえておくべき(?)でしょう)!!

「白もん」というのは「白薩摩」とも呼ばれ、その名の通り「白色の焼き物(陶器:土を材料として作った焼き物)」です!これに対して「黒もん」というのは「黒薩摩」とも呼ばれる「黒色の焼き物(陶器)」になります!厳密には薩摩焼にも磁器(石を材料として作った焼き物)ブランドが多く存在しているようです(模様は金襴手など)!! 今回は、その薩摩焼の長い歴史の中でも「最も古く人気芸術品として受け入れられてきた白もん・黒もん」の焼き物ブランドに限定してご紹介いたしました!

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