有田町の名所 有田ポーセリンパークの紹介

有田焼

佐賀県有田町の酒造・有田焼の「有田ポーセリンパーク」は、有田焼のギャラリーである宮殿と庭園、そしてお酒が楽しめる観光名所として有名です。1993年に有田焼の老舗メーカー・香蘭社や地元の企業などが、有田の魅力を国内外に伝えるために、名窯の姉妹都市・マイセン市があるドイツの伝統的な村を再現しました。

ツヴィンガー宮殿

1970年からの交流の象徴とも言えますが、中でもパークのシンボルで、ドイツのツヴィンガー宮殿を再現した、ポーセリン(陶器)の展示施設は異国情緒あふれる雰囲気が魅力的です。中世ヨーロッパにタイプスリップしたような感覚を味わえますが、そこでは、江戸幕末~明治初期までの輸出用の有田陶器や多くの古伊万里を展示しており、国内外から多くの観光客も訪れます。見所は、明治時代のウィーン万博で実際に展示された大花瓶。青の染付で富士山や龍の模様などが描かれており、明治有田の花瓶としては高さ最大の185㎝で圧倒的な存在感を放つ作品です。

バロック庭園

また、宮殿の中央入口を通り抜けると、噴水が印象的なバロック庭園が広がります。屋外には手びねり、ろくろによる有田焼体験工房、そして工房の近くには、約400年前の天狗谷窯跡を再現した全長55mの登り窯もあります。

宗政酒造

そして、有田ポーセリンパークに隣接する宗政酒造「有田蔵」では、要予約でお酒の製造過程が見学できる等、一日中過ごせるスポットが満載です。さらに、パーク内で、伊万里牛や地元食材を使った郷土料理などの食事と一緒に、蔵元ならではのお酒も楽しめます。買い物なら、有田焼やお酒が手頃な価格で購入できたり、佐賀と長崎が中心の特産品や銘菓も豊富に取り揃えているので、有田町の魅力を存分に楽しめます。

そのほかの有田町の観光名所

他にも、有田町には深川製磁の創業者で元有田町長の深川忠次が、1894年に創業した、深川製磁工場敷地内のチャイナオンザパーク忠次館もあります。皇室にも器を納める有田焼ブランドですが、見所は、ほぼ百年間、門外不出として深川製磁参考館に所蔵されていた1900年パリ万国博覧会金賞の大花瓶。深川忠次が、ヨーロッパ人愛好家の好みに合わせて金色にアレンジし、3年かけて一対で制作したもので、1つは米政府に寄贈されています。宮内庁食器や、約350年の歴史を持つ窯元深川家の秘蔵コレクションも見学出来るなど、見所満載です。また、敷地内には、約3000株のラベンダー園もありますが、これは、北海道から深川家に嫁いできた妻・敏子のメモリアルガーデンで、国内で最初に咲くラベンダーとして知られています。さらに、施設内の工場直営のアウトレットショップ「瓷器倉(じきぐら)」では、高級感あるマグカップや規格外商品などを正規品よりも安値で購入できます。フレンチレストラン「究林登」では、実際に深川製磁の器を使ってカレーやポークミルフィーユ、スイーツ等を楽しむこともできますが、お昼は混雑するほどの人気ぶりで、リピーターも多いようです。

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