洋食器ブランドNARUMIってどんな作り手?

伝統工芸品・民芸品

narumiは、愛知県名古屋市に本社を置く鳴海製陶株式会社が作る洋食器の高級ブランドです。ボーンチャイナを中心とした食器類を数多く手掛けてきた歴史があります。ボーンチャイナとは、原料に骨灰を含む磁器の一種になります。滑らかな質感と美しい乳白色が特徴で、透光性があるため温かみが感じられます。最高級の磁器と呼ばれることもあり、18世紀頃からイギリスで生産されるようになりました。narumiの高品質な洋食器は高く評価されており、一流のホテルやレストランなどでも使われています。

ボーンチャイナと鳴海製陶

鳴海製陶株式会社は、1946年に創業した会社です。ボーンチャイナの生産に乗り出しますが、当時ボーンチャイナといえば生産しているメーカーはイギリスの洋食器メーカー等わずかしかありませんでした。量産するのは非常に難しかったのですが、技術力を高め量産化に成功しています。1956年には日本で初めてボーンチャイナのディナーセットを開発したのも鳴海陶製です。それにより洋食器のトップブランドとして、日本だけではなく世界でも高い評価を得るようになりました。

ミラノシリーズ

現在でもそのパイオニア精神は受け継がれており、常に新しい物を生み出すチャレンジを続けています。 narumiの代表的な洋食器を挙げると、1972年から発売されロングセラーとなっている「ミラノ」があります。菊の花のような形状と梅の花をモチーフにした絵柄が特徴で、日本の食卓にしっくり馴染む洋食器として人気を集めています。60種類以上の商品が揃っており、カップ・ソーサ―・ティーポット・トレイ・ティースプーン等があります。ミラノシリーズには土瓶や湯飲みといった和のテイストの食器もあり、和と洋が絶妙にマッチしています。

ミラノシリーズ

シルキーホワイト

それから「シルキーホワイト」シリーズもロングセラーとなっている人気の洋食器になります。野に咲く花の優美な線をイメージして生まれたシリーズで、手に馴染む形が特徴的です。食卓の白い宝石と呼ばれることもあり、ギフトにも喜ばれますし普段使いに使用することもできます。使いやすさにもこだわっていて、シンプルな洗練された美しさが感じられます。シルキーホワイトは、1978年にグッドデザイン賞を受賞しました。1994年にはロングライフグッドデザイン賞を受賞しています。 そしてnarumiには、里花暦というシリーズもあります。日本の四季の草花をモチーフにしたシリーズで、結婚式の引出物やお祝いの際の贈り物として選ばれることも多いです。里花暦には、ティーカップ・マグカップ・ボウル・プレート・丼などがあります。プレートは深めになっているので、汁気が多い日本の料理を盛るのにも最適です。余白を活かした美しいデザインが繊細な美しさを表しています。 その他にもnarumiには、子供用の食器なども用意されています。テクノセラム製で、割れにくいのが特徴です。電子レンジやオーブンなどでも使用することができます。

シルキーホワイト
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