有田焼の老舗「渓山窯」は、お酒にも蕎麦にも合う有田焼食器のスペシャリスト

渓山窯の画像職人・窯元・会社

有田焼窯元の渓山窯が静かな人気を呼んでいます。60年を超える歴史の工房で、酒器を中心とした有田焼の魅力溢れる製品を製造しています。渓山窯とはどのような工房なのでしょうか。

有田焼の渓山窯ってどんな工房?

有田焼の渓山窯は、佐賀県西松浦郡有田町に位置する猿川渓谷の地で、昭和32年に創業した老舗の窯元です。創業者の祖父から始まった工房は、兄弟たちがロクロ職人や窯築職人、姉妹が上絵付け職人となるなど、家族の手で受け継がれてきました。

渓山窯のくじらの花瓶の画像

渓山窯の作品づくりのモットーは「料理が主役のものづくりで、心地よいくらしを提供する」ことです。その方針通り、製造する作品は酒器や蕎麦猪口、皿といった食器に特化しています。いわば有田焼食器のスペシャリストといえる窯元なのです。

有田焼で飲めばひと味違う酒器のいろいろ

・盃
祝い事で用いられる盃は、表面積が広いので香りをより感じることができます。
・猪口(ちょこ)
ひと口で飲み干せることから、女性が日本酒をたしなむときにはちょうどよい器です。
・ぐいのみ
こちらはぐいぐい飲めることから、男性向けの器といえます。
・片口
片側の端に注ぎ口が付いていることから片口と呼ばれます。徳利の代わりに用いられる器です。
・徳利
古くからある注器の代表で、トクトク音がすることで愛好家に好まれる器です。

渓山窯の酒器の画像

有田焼の蕎麦猪口も

猪口はお酒だけでなく、蕎麦にも使われます。蕎麦猪口は江戸時代から用いられている、そばのつけ汁を入れる器です。大きな物では直径8㎝程度ありますが、渓山窯では6㎝程度で薄手にしたミニ蕎麦猪口の酒器として提供しています。

さて、魅力的な渓山窯の有田焼酒器や有田焼蕎麦猪口の購入方法ですが、まず有田にある直営ショップ「うつわ処けいざん」で販売しているほか、有名百貨店をはじめ全国の取り扱い店舗で購入することができます。また、渓山窯の器で食べられる飲食店も下記URLで紹介されていますので、実際に有田焼の食器に触れてみるには良い機会になるでしょう。

有田焼渓山窯で絵付け体験も

渓山窯では見学や絵付け体験も行っています。「渓山窯工房」で体験できる絵付け陶芸体験の料金は、めし碗1,620円(税込み、以下同)、湯呑1,620円、5寸皿1,620円、マグカップ2,160円で、所要時間は30分~1時間とされています。有田焼が出来るまでの工程は無料で見学できますので、あらかじめ見学してから体験教室に参加すれば創作意欲が湧くかもしれません。
※消費税改定で料金が変更になる場合があります。体験にあたっては最新の料金をご確認ください。

有田焼の400年以上にわたる歴史の内、60年以上をこの道ひと筋に窯を守ってきた渓山窯は注目に値する窯元といえそうです。

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